この五感力を鍛える・Basicは、ご登録いただいた方にメール配信していたメールレッスンのテキストを改編してAdvanceとするにあたり、加筆修正して一般に公開することにしたものです。
Step4の今回は『五感の司令塔・視覚が好き嫌いを決めている』をテーマにお届けします。
突然ですが、あたなの好きな色は何ですか?。
- 黒、白、赤、青、黄、緑、紫?。
- 黒に白がかったグレー。
- 赤みがかった青の青紫?。
- 緑がかった青の青緑?。
というように、実に様々な色があふれています。
私は学校を卒業して最初に就いた仕事が化粧品会社でした。春と秋になると新作口紅が発表され、朱色がかった赤、オレンジ色がかったサーモンピンク、ワインカラーの赤というように<赤>という色でも実に多様な色の口紅がありました。お客様は実際に唇につけてみて、塗ったときの感触よりも、その方の顔映りや自分の求めるイメージから、自分だけの1本の口紅を選ばれます。自分だけのビビッときた感覚が色を選んでいるのです。
色に限らず、私たちの視界からはとても沢山の情報が入ってきます。
空間や環境(風景、山、川、自然物、建物)、文字(標識、本のタイトル、映像、新聞、電車のつり広告、説明書)、色や光、形や大きさ、物の質感(ざらざら、柔らか、トゲトゲなど)、人物、物(乗り物、機械)、動画や動きのある映像など、視覚で捉える世界は数限りなく存在します。
今、あなたの目の前にある世界の物、色、形、文字、状態といった全てを細分化していき、それらをすべてを、誰か教える事は出来るでしょうか?。
そこにある物を1つ1つを意識的に判断しているでしょうか?。
多分、そうした事はしていないでしょうし、視覚で捉えている情報を全て認識しているわけではありません。にもかかわらず、【私たちが受けとる情報の90.9%は視覚情報から受けとっている】と言われるように、他の五感に比べて、私たちへの影響力も一番強いとされています。
私たち人が、認識できる情報はわずかで、その多くが無意識のうちに処理されています。その時脳はフィルターが働いて、情報を省略したり、歪曲したり、一般化したりして記憶します。認識している情報の中には、瞬間的に処理されるものもありますが、書き留めてでもしない限り記憶として定着しません。
それは、口紅の色を選ぶ時と同じで「ワタシはこの色の赤の割合が◯%で、黄の割合が△%だからこれを選ぼう!」と意識的に選んでいる訳ではないのと同じ事です。
「赤い色のものをイメージしてください」という時、その時、赤い色というと、りんごのような真紅の赤もありますし、りんごでも品種によって黄色味の入った色もあれば、艶やかな赤の色もあります。朱塗りの鳥居の色もあれば、秋の紅葉の赤もあります。
そうしたイメージができるのは、体験したことがあるからです。人がイメージするとき、過去に体験した印象深い記憶をもとに想起し、それを今現在の出来事の中で使っています。あるいは、まず視覚的なイメージをして、その先の未来の行動をしています。
それは、「今日見た車の色をすべて教えてください」と言われて、一番印象の強い色だけを伝えることができるのと同じことです。
私たちは、影響のある視覚情報であっても、見ている物すべてを記憶している(認識している)わけではないのです。
にもかかわらず、視覚情報の影響が強いのは、私たちが行なっているなんらかの行動はイメージが引き起こしているからです。脳は現実とイメージの区別がないので、イメージ(そのとき使われる感覚はほとんどの場合、視覚)を現実だと錯覚して身体反応を起こすのです。
「レモンを半分に切ってぎゅっと絞ったレモン汁を口の中に入れる」というイメージを描いてみると、なにやら口の中が酸っぱくなる。という感じがしませんか?。これは視覚が引き起こす、口の中に唾液が分泌される身体の生理的反応です。
他にも、ドラマや漫画の中で美味しそうに食べている料理を、次の日の夕食に選んでしまった、とうことも、視覚が引き起こした身体反応です。
つまり、あなたの、【やる/やらない】という行動、【好き/嫌い】という選択は、視覚情報が決めているとも言えるのです。
自分の意志で決めていると思っていたのに、無意識の視覚情報に決められていた・・・・。というのは、ちょっとショックですよね。私たちは、なんの根拠もなく、なんの意味もなく、物事を決めたり、好きになったり嫌いになったり、しているわけではありません。つまり、判断や決断する上での情報は、五感の感覚が担っているということです。
そして気づかないままでいると、自動的に反応してそれを繰り返します。繰り返し行うことで慣れを引き起こしそれが習慣化します。しかし、ご安心下さい。
私たちの脳は、とても柔軟で変える事も出来るのです。
【無意識で選ぶ】ということを、 【意識して選ぶ】に、変えるのです。
実際、私たちは普段の生活の中で、そうした意識の使い方もしています。
例えば、スーパーに野菜を買いに行くと「あっ、この大根は皮がしなびてきて鮮度が悪いな。このリンゴはつやがあって美味しそうだな。」商品ラベルをみて、「【◯◯産】、【△△作り】なら安心できそうだ」と見ている情報から食材を選んでいます。
そうした買い物と同じように、あなたが何かモノを買う時、選ぶ時、「自分はなぜこれを選ぶのだろうか?」と一旦考えてみるのです。そうすると自分が視覚に限らず他の感覚から得ている情報のパターンが分かり、自分の嗜好や選ぶときの視点が浮き彫りになってきます。
私たちは、何らかの五感の感覚を使って、日々生活しています。
どの五感を重視して選択するかは人によって違い、それがしっかりと根付くと、それはあなたの【個性】ともなってきます。
現在は、ネットやスマホ、タブレット端末といった瞬時に多くの情報を目にすることが、それ以前にもまして増えています。殊に【視覚】というのは強力で、ダイレクトに私たちに働きかける情報をもった感覚で、今回挙げた意外にも、実にたくさんの要素を含み、時には他の五感の感覚にさえ影響しています。
だかこそ、今一度、その影響を知りつつ
- 本当に必要な視覚情報は何なのか?
- 自分に必要のない視覚情報は何なのか?
を意識的に選ぶ必要があるのではないでしょうか?。
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