この五感力を鍛える・Basicは、ご登録いただいた方にメール配信していたメールレッスンのテキストを改編してAdvanceとするにあたり、加筆修正して一般に公開することにしたものです。
Step6の今回は『触覚・皮膚は第二の脳である』をテーマにお届けします。
【触覚】とは、ものにふれることによって生物の身体に起る感覚。皮膚または粘膜の表面に何かが軽く接触したときに感じる感覚で、皮膚という膜を通して感じ取る刺激の作用と言えます。
皮膚は生物が発生する以前、脳が出来る前には、様々な外界の情報を最初に受け取り処理をしていたそうです。五感の全てを受け持っていて、光や音さえも感じ取っていたのを、進化の過程で目や耳にその機能を分配したのだとか。そこから【皮膚は第二の脳である】とも言われています。
触覚は皮膚に触れることで、痛み、温度、ふれた物の質感(ざらざら、ふわふわな、ツルツル、ベトベト、など)、振動や圧力を感知するとともに、そこから危険か/安全かを判断するセンサーにもなっています。
身体全体を覆う皮膚は、実際、筋肉や骨ともつながり、臓器や身体をを守る役割も担っています。
皮膚は感覚器官としても感知する面積が大きいこと、受容細胞の数もはるかに多く、伝達される情報の多さから考えても、脳との関わりもとても密接なもので、脳の神経領域も大きいことがわかっています。
私たちが触れる触覚、特に手や指先は、とても敏感なセンサーとしての役割をもち、ほんのわずかな凸凹や素材の質感を感知し、器用に動かす能力で、人の毎日の暮らしや仕事を支えています。
アメリカの心理学者、ジョシュア・アンカーマンらが、行ったこんな実験があります。
街を歩く人たちを組ませて、5ピースのパズルをやってもらったところ、<滑らかなピース>を触ったチームは協調的に進めたのに対し、<ザラザラのピース>を触ったチームは、各人が自分勝手に進めていった。というのです。
こうした多くの研究からも【手で触った触覚が心に影響している】ことは明らかになっています。
漫画『スヌーピー』の中に出てくる<ライナス>は、毛布を抱え、指を口にくわえた姿で出てきます。まわりの友達に毛布をバカにされても、汚くなっても、毛布を抱えるのには理由があったのです。人は不安や緊張感がある時、心地よいものに触れると安心するということがあるようです。
そう考えると、洋服や寝具、タオル、座る椅子などの身の回りにあるモノの肌触りは、思っている以上に私たちの心、感情に影響をしているのでしょう。逆にその事が分かれば、気持ちを落ち着けたり、安心したりするよう【触覚】という感覚をもっと活用する必要がありそうです。
触覚から脳に伝わる情報の質は、触れるものによって変わる。それは、触れるもので気づかないうちに、感情、思考に変化を及ぼしていることを示しています。
あなたの身の回りにある物には様々な肌ざわりのものがあるでしょう。
それらをふれた感覚を、意識したことはありますか?。
滑らかな書き心地のペンや紙。ふんわりと柔らかなタオル。つるつるとしたホワイトボード。パソコンのキーボード、マウスをクリックするカチッとした感覚、スムーズに動くタブレット端末の画面。
あなたの身体に意識を向けると、堅くなった肩、ぎゅっと締まったふくらはぎ、自由に動く足首、柔らかい頬、柔軟に動く指。カチカチになった背中、など何かしら身体の感覚がある事でしょう。
さらに、あなたの心はどのような状態でしょうか?。
疲れ果てて、笑う事も忘れてしまっているかもしれません。
あるいは、柔軟になんでも吸収して、夢中になって学んでいるかも知れません。
頑固な程の強い意志を持って、なにかを守らなければならないと思っているかもしれません。
そうした自分を感じて観察する事を意識してみましょう。
身体の感覚や、周りにあるものに触れた時の感覚に意識を向けてみましょう。
その時、あなたの心にも意識を向けて、感じ取る感覚に意識を向けてみる。
そうすることで初めて、あなた自身の状態、心のバランス、身体のバランスを調整することができるのではないでしょうか?。
身体感覚と心は、思っている以上に相互に関連しあっています。
自分自身に触れて、柔らかさや固さ、滑らかさやざらつき、なにかしらの触覚を感じてください。
そして、自分自身を感じる感覚をぜひともつかんでください。
この『五感力を鍛えるAdvance』は、以前メール配信していた『五感力を鍛えて自分を知るメールレッスン』の内容を大幅に改変した進化版です。分冊版と一括版の二つのスタイルで購読いただけます。
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