この五感力を鍛える・Basicは、ご登録いただいた方にメール配信していたメールレッスンのテキストを改編してAdvanceとするにあたり、加筆修正して一般に公開することにしたものです。
前回は感情が五感の感覚からの情報によって引き起こされ、どのような影響があるのかについて概要を述べました。今回は感情の中でも強いとされる、幾つかの感情のプラスの側面/マイナスの側面について取り上げます。
往々にしてこの社会、とくに日本という国の中では、「感情的になる」「感情を露わにする」という言葉の意味からも、感情という表現方法をすることをネガティブに捉えているところがあります。そして、自分の感情を(思っていること、感じていること)を押し殺して、人や組織の雰囲気に合わせるように生きている。
感情的になる(理性を失って、すぐに感情に走るさま)、感情を露わにする(感情を隠さず大っぴらにする)というとき、罵声を浴びせるような、声を荒げて言いたいことを言っているだけで、興奮して怒りをむき出しにして相手を攻撃する状況をいい表していることがほとんどです。
もし、攻撃した本人が言った後に後悔してしまうのであれば、それは攻撃以外の別の意味を持ち、それを怒りという感情で表現している場合あります。
私たちが感情を表現するとき、感情を感じるとき、<楽しい>や<嬉しい>という感情に違和感を感じることも、悩むこともありません。
それでも私たち人は、感情があること自体で悩み、感情に振り回されたり、感情を抱え込んでモヤモヤしたり、感情が噛み合わずに行動うまくできないなど、なにげに感情に左右されてしまいがちです。その感情から誤った行動をしたり、あるいは行動できたりできなかったり、特定の感情の時には脳の状態や身体の健康、パフォーマンスにさえ影響します。
- 怒りの表現をした後に、後悔して落ち込んだり、興奮から健康を害したり
- 恐れや不安があるために、新しい何かに取り組むことができなかったり、
- 誰か何かに対しての怒りが持続して、本来やるべき作業や仕事に集中できずミスを起こしたり、
- 悲しみが高じて意気消沈し、日常生活を送ることさえできない
ということさえあります。
特にネガテイブな感情のときほど悩み、「自分はこんな性格だから」と、まるで生まれ持った気質のように感情と自分を重ねてしまいます。西洋占星術や九星気学、四柱推命などの生まれた時にその人がそなわった気質があるとしても、それをどう使うかは生き方次第でどうにでも変化します。感情と合わせて生かすこともできれば、感情が生まれ持った気質を妨げることさえあります。
プラスに働けば感情は、理想を叶える上での推進力ともなります。喜び、楽しさという感情があることで、モチベーション(やる気や意欲)が起き、そこから
- 自分が思い描いた理想を形にしたり
- 新しい知識を学ぶ時の吸収力がアップしたり
- 物事への挑戦力が湧いてくる
ということがおきます。
良くも悪くもこの感情というものが、私たちの人生の中でさまざまな側面に働きかけているのはまちがいありません。
しかし同じような状況にある人でも、一人一人感じ方が違うことがあるように感情を整えることで“ポジティブ感情にも、ネガティブ感情にもなりうる”ということです。
いい感情でいることは大切ですが、単に、
“ネガティブ感情が悪い”“ポジティブ感情が良い”
ということではありません。
感情の中でも特に強い感情、意識エネルギーの強い感情は、怒り、悲しみ、恐れ、喜び、と言われますが、どれもがいい側面、悪い側面を持っています。その両方の側面を知りつつ、自分の置かれた環境の中で、叶えたい理想に相応しい感情のステートを日々の中で整えることが大切なのです。それは、押さえ込めばいいというわけではありません。押さえ込まれた感情は、身体の中にたまって健康を害したり、別のことでその感情を晴らそうとします。
どの感情であってもプラスの側面、マイナスの側面の両方があるのです。
怒り
怒りは忌み嫌われがちな感情ですが、とても強いエネルギーを持った感情です。
怒りに任せて他者を攻撃したり、人を貶めるというネガティブな側面を持ちますが、本来は何かを守るための動物が本来持っている防衛本能から発する感情です。自然界で動物が生き延びるためには、戦うか/逃げるか の選択しかありません。人間も本来は動物の一種として進化してきたわけで、根源的な欲求の一つとして怒りは存在します。発することが忌み嫌われる怒りですが、溜め込まれた怒りは、苛立ちを表現する「カッカする」という言葉のとおりに、身体の中で炎症を起こし身体の不調を招きます。
プラスの側面では、怒りは、ものごとやあり方を変える時に闘う姿勢や意志力を発揮させます。「なにかが違う」という問題提起と同時に、「こうありたい」「こうしたい」という目的や目標を人の中に根付かせ、そこに向かって行動を促します。この時の怒りは、たかぶったものではなく静かな秘めた闘争心として現れます。
悲しみ
悲しみは、自分にとって大切な人、モノを失った時に喪失感を心理的に和らげ乗り越えることをうながす感情で、適切な悲しみのときに生じる、生きる意欲やエネルギーの低下、行動の低下がコントロールして元の状態にもどす回復期でもあります。
プラスの側面として、静かな環境でいることを望むため、自分自身の内面深くを自ずと見つめ直すことができます。それまでの体験の中で得られたことやうまくいかなかった原因などの自分自身の内面に自然にアクセスするようになり、それをプラスに捉えて再生した後の人生に活かせるようにもなります。
恐れ、不安
恐れ・不安は、危険かもしれない命が脅かされるかもしれないものから、自分や誰かを守り回避しようとする時に起こります。
物事や行動に対して慎重に行動し、検討や検証をしながら前に進む着実生を持っています。しかし過剰になれば、回避ばかりして、新しい挑戦や学ぼうとすることに対して否定的になり、人生の中で変化が起きた時に対応できない行き詰まりの状態を生み出すことにも繋がります。恐れや不安が高じると、何も危険がない時であっても恐れや不安が湧き出て、恐怖症やトラウマ、不安神経症でとなることさえあります。
喜び、楽しさ
喜び・楽しさの感情のとき、私たちは創造性を発揮して新しい何かを生み出す企画力やクリエイティブな状態を引き起こします。
意思決定を素早くし、何事に対して前向きに取り組み行動することでチャンスを掴むことができる。一方で、「良いことばかりが起きるはずだ」と楽観的になり、冷静な判断や注意するべき点を見落としがちで、地道で必要なプロセスを行うことを忌み嫌いがちで、大損や大ポカをする可能性もあります。
感情は波のようなモノだと言われますが、平穏な穏やかなときもあれば、激しいうねりをもってそこにあるものを飲み込むほどの勢いがあるときもあります。
だからこそ、人生や行動に波及するのです。
だからこそ、自分自身の抱えている感情に対して気付き、その感情を時にはうまく使って、時には感情に左右されることなく、ものごと(仕事、勉強、やるべき手続き、対人関係、日常生活、、買い物、健康状態の維持)などなどに当たらなければなりません。
感情の波が激しい人ほど、その場その場で言うことややることが違い、一貫していません。すると周りにいる人間からは信用されず、いざというとき助けも得られません。
そうはいっても、理屈で感情をコントロールしようとしても、意志の力で押さえ込もうとしても無理なことで、だからこそ感情というものについて理解をする必要があります。理解ができれば自ずと対処の仕様がわかる様になるものです。
感情にはそれぞれ意味があり、理由があります。行動を起こすエネルギーともなります。
忌み嫌うのではなくあなたの中に湧き起こる感情なは何かをきちんと理解する。
五感の感覚、そして、そこから起こる、感情について深く知ること。
それに向き合うことは、自分自身と向き合うことにもなり、人生をより良くすることにもつながります。
この『五感力を鍛えるAdvance』は、以前メール配信していた『五感力を鍛えて自分を知るメールレッスン』の内容を大幅に改変した進化版です。分冊版と一括版の二つのスタイルで購読いただけます。
- 分冊版は、各STEPを分割してご希望の方にメールにて配信しています。
- 一括版は、メール配信した内容とプラスあるファーの内容をSTEPごとに一括して有料にて購入、WEB上にて購読いただくスタイルです。

